現在、ゾックの下半身のディテールアップで非常に悩んでおりまして、
この辺のパーツがとても難しい(ーー;)
曲面とか曲線が混じったパーツって難易度高いんですよねぇ。。
特にジオン系の機体に多い。
カクカクしてるパーツはそれなりにいけるんですが。。
装甲を追加するにもデザインがイマイチ思い浮かばないし、プラ板をこのパーツの周囲に貼っていくのもかなりしんどそうだったので、
思いきってバキュームフォーマーを作ってみることにしました。
以前に買ったガンプラテクニックバイブルに載ってたのを思い出したんですよね。
当時は、こんな難しそうなことできるわけないって思ってましたが、
今なら何となくできそうな気がしますw
ネットで色々調べてみると、
バキュームフォーマーというのは真空成型器のことで、
密閉した箱の空気を掃除機とかで吸って陰圧かけて、箱内を真空のような状態にする。
箱の上面に無数の穴を空けておき、その上に元型を置く。
元型の上に熱したプラ板を押し付け、真空の力で吸いつけて成型する。
という仕組みらしいです。
消防のポンプ車にも真空ポンプが付いていて馴染みが深かったので、
バキュームフォーマーも仕組みがわかればそれほど難しいものじゃないなって思いました。
お祭りで売ってるお面とか、タマゴのパックとかもバキュームフォーマーで作ってるみたいですね。
材料は、100均のタッパーで作ってる人が多かったんですが、
中には木材で作ってる人もいて、
それが結構良さげだったので、私も木材で作ってみることにしました。
家に端材がたくさんありますし、そこそこしっかりしたものを作りたかったんですよね。
とりあえずでテキトーに作ると、結局あとで気に入らなくなって作り直すってパターンが多いので(ーー;)
ってことで、家にあったシナベニヤ9mm厚の端材を切り出したのがこちら。
元型を置く台座だけ100均のパンチングボードを使いました。
自分で板に穴を空けてもいいんですが、ちょっとでも手間を省こうかなと。
結構パーツの数が多かったので、丸ノコとか電動工具を持ってない方は普通にタッパーとかで作る方がいいかもです。
私が見た動画でも木材を丸ノコで切り出してましたし、
手ノコでもできるとは思いますが、かなり大変だと思いますので。
あと、すきまテープとアルミテープは100均で購入。
左下のは100均の掃除機ノズルをカットしたものです。
それでは組み立てていきます。
底板に箱の側面を接着。
接着は木工ボンドで。
サイズについては、うちのオーブントースターに合わせた大きさにしてあります。
プラ板を熱する時、電熱器が無くてもオーブントースターを使うといい感じにできるらしいので。
内側にもう一枚板を貼り付け。
側面の強度アップのためと、パンチングボードをはめるために少し高さを低くしてあります。
台座となるパンチングボードの補強用のパーツ。
こんな感じで取り付け。
パンチングボードはMDFで結構頑丈なんですが、
真ん中からベキッといかないように念のためですね。
側面にホールソーで穴を空けておいたので、掃除機ノズルを内側から外側に引っ張り出します。
かなりカツカツで空気は漏れないと思いますが、
念のため隙間に瞬間接着剤を流し込んでおきました。
接着+シーリング代わりですね(^^ )
パンチングボードをはめるとこんな感じ。
まあまあピッタリ。
すきまテープを貼り付け。
これで本体は完成です(*´∀`*)
次に、プラ板を挟む固定プレートを作成。
シナベニヤを切り出して、内側をジグソーで切り抜いたんですが、
結構面倒なので、100均で売ってるフォトフレームとかを使った方が良いですね。
因みに、左の方はプラ板を熱する時ヤケドしないように持ち手を付けてます。
右側のがプラ板を挟んだときに下にくる方。
最下面はボルトの頭が出ないように皿取りしてあります。
こんな感じで重ねて蝶ナットで固定。
熱したときに木材が焦げないようにアルミテープを貼っておきます。
最後にプラ板を置くときのガイドを作成。
本体に取り付け。
これで置くときに大きくずれることはないですね。
完成しました(^-^*)
木材の合わせ目にも瞬間接着剤や木工ボンドを塗り込んで、なるべく空気が漏れないようにしています。
なかなかしっかりとしたものを作れました。
かなり気密性は高くなってるはず。
空気の吸引にはコイツを使います。
E-VALUEの乾湿両用集塵機です。
木工やってると凄まじいおが粉が出るので、これがないととんでもないことになります(°°;)
音はうるさいし排気も強烈なんですが、
吸引力は普通の掃除機よりはるかに強力なので、これで吸引すればしっかり真空かかりそう( ̄∇ ̄)
木工DIYとかやってて集塵機購入考えてる方には、安いし強力だしオススメの集塵機ですよ。
まあ、バキュームフォーマーには普通の掃除機で十分みたいなので、こんなゴツいのは必要ないですが( ̄。 ̄;)
それでは実際に使ってみます。
パーツが台座から浮いてないと端っこまで成形できないので、スペアボトルのフタをかましました。
とりあえずこれくらいかな。
高さ調節には粘土とか使うのが良さげですね。
100均で買えるし、細かく調整できるので。
プラ板はとりあえずWAVEのプラプレート0.8mmで。
固定プレートに挟んで、オーブントースターに突っ込んで熱します。
電熱器だと必要ないかもですが、
オーブントースターで熱するなら持ち手は必須ですね。
プラ板がユルユルトロッとしてきたらOKみたいですが、初めてなんでその感じがよくわかりません(ーー;)
でもジーッと見てると確かにユルユルしてくる感じですねw
最初うっすら煙が出てきて、
その後10秒~20秒くらいでプラ板が何となく変形してきます。
そこからはこまめにトースターから出して目視で確認してると、プラ板が徐々に重みでたわんできます。
このまま熱するとトロッと落ちちゃうかもって思ったとこくらいが丁度良いんじゃないかと思いました( ̄∇ ̄)
失敗するときは加熱不足ってパターンが多いみたいなんで、結構粘ってからパーツに押し付け。
吸引してる状態で押し付けたんですが、一瞬で成形されました。
すげーな。
ちょっとビックリ(°°;)
裏側はこんな感じ。
ちょっと端っこの方が吸い付いてないですね(ーー;)
加熱不足だったのか、高さがちょっと足りなかったのか。
慣れてても上手くいかないことはあるみたいなので、色々と試行錯誤してみます。
次は1.0mm厚でいきます。
薄い方が成功しやすいみたいですが、ちょっと厚めに作りたいので。
高さもちょっとだけ高く設定。
熱して押し付けます。
なかなか上手くできましたが、プラ板がパチンとはじけてしまいました。
高くし過ぎてプラ板が伸びすぎたのかな?
3回目も1.0mmで。
また破れました(ーー;)
何故破れるのかジーッとパーツを観察してみたんですが、
どうもパーツの横の部分が毎回破れてるみたい。
多分、横の広い空間の方が吸い付きが強い上に、
パーツの横が一番高い位置になる部分なので、パーツの前後より先にプラ板を巻き込んで破れちゃうっぽいです。
あと、吸引しながら押しつけてるのも良くないみたい。
ガンプラテクニックバイブルには、押し付けた後で吸引開始って書いてました。(ちゃんと読んでなかった( ̄。 ̄;))
ってことで、次は向きを90度変えて、
押し付けた後で吸引開始します。
これはキレイにできました!
カンペキや(*´∀`*)
だいぶコツを掴んできましたが、
そこそこキレイなのが2つできたので、今回はこれぐらいで。
丁寧に切り出して軽くヤスリがけしました。
これはイイ( ̄∇ ̄)
正にこーいうのが欲しかった。
悩んでないでもっと早くやればよかったな~。
この方法なら、手軽にそこそこの複製パーツが作れますね(^-^*)
シリコン型とかの方が精密に複製できるんだと思いますが、(やったことないけど( ̄。 ̄;))
こっちはカンタンで、時間がかからず、しかも安価。
パーツの加工も失敗を気にせずできそうです。
プラ板があれば何度でも作れますしね。
ただ、プラ板の消費が激しすぎるので、
(今回作った固定プレートだと、WAVEのB5プラ板1枚がちょうど3回分)
小さいパーツ用に、固定プレートの穴が狭いタイプのを作っといた方がいいな。
台座の穴の数ももう少し増やした方がいいかもしれない。
またボチボチとバージョンアップしていきます(*´∀`*)
とりあえずいい感じで作れたので、
引き続きゾックのディテールアップを頑張っていきたいと思います。